日本漢方における
真防風と浜防風の錯誤



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日本漢方の杜撰
●漢方を堕落させた吉益東洞
●温病学を学ばない日本漢方
●白朮を蒼朮で代用する杜撰
●生姜と乾姜の驚くべき錯誤
●桂枝が存在しない日本漢方
●真防風と混用される浜防風
●漢防已と清風藤の混同問題
●果穂茵蔯蒿と綿茵蔯の錯誤
●附子を乱用する日本の漢方
●基礎理論が脆弱な日本漢方

漢方医学発展のために
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浜防風は真防風の代用にはならない

 日本漢方ではしばしば真防風の代用として浜防風が使用されるが、中医学的には効果・効能において大きな違いがあり、代用になるはずがない。
 そもそも日本で言う浜防風は、中薬学においては沙参(シャジン)、北沙参にほかならない。

 沙参は肺胃に対して作用し、清熱・生津・養陰作用を発揮する。一方、真防風は解表散風、勝湿止痛、袪風止痙などで微温、辛甘の性味であり、まるで効能・効果・薬性において異なるものである。
 江戸期に真防風の代用として浜防風を使用したという経緯があるにせよ、現在に到っても多くの処方で真防風を使用せずに、いまだに浜防風が使用される時代錯誤は、なんとかならないものかっ。

 錯誤・錯覚したまま惰性でいまだに沙参を浜防風として真防風の代用品がそのまま荊芥連翹湯(けいがいれんぎょとう)や清上防風湯あるいは消風散などで使用されているのだがら、絶句するのみ。